セルパップとは
一般的にコイルは、電線を一定方向に巻くことによって電気を力に変えますが、このセルパップコイルは、電線を10数回一定方向に巻き、次の層は折り返して逆方向に同じ回数だけ巻くという、コイル的には全く意味のない巻き方=ゼロ磁場構造となっております。
このゼロ磁場構造の原理は、1800年にフランスの物理学者で電気の単位「アンペア」の元となったアンペールという学者が、「アンペールの法則」として発表しておりました。
これによると、このコイル構造は、外部からの様々な電磁波や電気ノイズを吸収し、キャンセルするという働きがあるということです。
また1821年にはドイツの物理学者ゼーベックは、2種の異なった導体(電気を通す物体)に温度差がある場合には、この二つの導体間に電気が流れるという「ゼーベック効果」を発表しております。